くどちんのリハビリ室 ~理学療法士による関節痛のケアブログ~

【保存版】「肩を動かすと痛い!」というときの対処方法と原因

肩の痛み・肩こり 関節痛・肩こり

こんにちは、くどちんです。

この記事では「急に肩が痛くなって挙がらない!どうしよう!」という方に向けて原因と対処方法をお伝えします。

  • 思い当たる節もなく急に肩が痛く上がらなくなった
  • 夜も痛くて眠れなくて不安
  • このまま動かなくなったらどうしよう

こういった悩み・不安を解決します!

今まで何百、何千と肩の痛みを抱えた人を診てきた経験も交えてお話ししていきます!

まずは、その痛みへの対処方法を至急お伝えします!その後で、その痛みの原因となっていそうな疾患について簡単に説明しますね!

「肩を動かすと痛い!」というときの対処方法と原因


まず、最初に早速対処方法をお伝えしますね。

急な激しい痛み、そして「挙がらない」という可動域制限がある場合は「無理に動かさない方が得策」と思います

と言いますのも、肩では「炎症」が起きている可能性が高いからです。

「炎症ってなんぞや?」という方は、他の記事で解説しているので、そちらを参考にして下さい。

【完全版】炎症の対処方法について解説します!

この記事でも解説してますが、「夜間痛」「黙っていても痛い(安静時痛)」という症状がある場合は、肩で炎症が起こっている可能性が非常に高いでしょう。

その場合に、まず徹底する事は「無闇に動かさない」ということです。

炎症があなたに訴えるメッセージの1つは「動かさないで」と解釈できます。

もちろん痛みのない範囲を動かす事はOKですが、それ以上を求めるのはこの時期はやめましょう!

この点を押さえた上で「受診」をオススメします。

最終的には担当する医師の判断になりますが、関節注射によって炎症が軽減するケースがあります。

とは言っても、僕の経験上そこまで多いケースではないので過度な期待はせずに、「肩の状態を確認してもらう」という意味で受診に行きましょう。

場合によっては、肩の腱が切れている、損傷を受けた事による炎症である可能性もあります。

何か自分でやるならば「軽いマッサージ」

「今すぐは病院に行けない!何かその間にできる事はある?」という方は「軽く肩周り・腕のマッサージ」が良いでしょう。

つまり「血流を促す」ということです。

炎症なので血流の促進により痛みが悪化する可能性は頭に入れて下さいね。

「優しくさする程度」でしたら、そこまで強い刺激にもならないので、良いでしょう。

もし、手が届くのであれば「脇の下、脇の後ろ」辺りを軽く揉んでみて下さい。

以上、すぐにできる対処方法をご紹介しましたが、基本は「安静」が大切ですのでお忘れなく。

その症状は「肩関節周囲炎」かも

さて、急な痛みを引き起こした原因となる疾患について僕の経験を踏まえてお話しします。

もちろん正確な診断は必ず医師にしてもらって下さい!という事を前提でお話ししますね。

予想される疾患は「肩関節周囲炎」です。

どういうものかと言いますと、その名前の通り「肩関節の周りで起こる炎症」のことです。

日本整形外科学会のHPでは「五十肩」の別名として記載されています。

「五十肩(肩関節周囲炎)」日本整形外科学会

また、こちら日経メディカルでは「凍結肩」と表現されています。

凍結肩(肩関節周囲炎):日経メディカル

このように様々な呼び名がある肩関節周囲炎とはなぜ起こるのでしょうか?

私見を交えてお話しさせて頂きます。

肩関節周囲炎が起きる理由【結論:腕の使いすぎ】

先ほどご紹介した、日経メディカルの記事によりますと、原因についてこのように記載されています。

病因に関し、Duplayが肩関節周囲炎を1872年に報告したが、今日でも明確に解明されていない。

まだ明確な解明はされていないとのことですが、オステオパシー医学という分野の視点から考えると、原因は「使いすぎ」です。

炎症反応とは、主に外部からの刺激による損傷が起きた際に起こると別の記事でご紹介しました。

【完全版】炎症反応ってどんな症状?対処方法と併せて解説します!

実は、炎症反応が起こる理由がもう1つあって、それが「血流を無理やり改善させるため」です。

これが、肩関節周囲炎が「使いすぎ」よって起こると主張する理由です。

日常的に腕を使っていると筋肉が疲労して硬くなります。

特にケアもせず、使い続けるとどんどん筋肉は硬くなるため、結果、血流が悪くなるんです!

肩関節周囲炎を引き起こしやすいのは中年代に起こりやすいと言われています。

年齢によって血流が低下する事に加えて、使いすぎによっても血流が悪化。

その状態だと危険なので、身体を守るために「炎症」を引き起こして無理やり血流を良くしようとするんです!

腕の使いすぎが肩関節周囲炎の原因!?

肩関節周囲炎って治るの!?【時間がかかりますが多くは治ります】


では、最後に肩関節周囲炎は良くなるものなのか?についてお話ししますね。

千葉市医師会のコラム記事によると以下のように記載されています。

自然治癒の場合、この3段階の病期を経て、回復までにおよそ1年ほどの時間を要することもあります。

引用元:中年期に起こりやすい「肩関節周囲炎」 一般社団法人 千葉市医師会

おおよそ1年ほどの期間を経て自然治癒していくケースが多いようです。

治療を円滑に進めるために知っておくべき「病期」

ここで、なるべく治療を円滑に進めるために必要な知識を共有しておきますね。

それが「病期」です。

肩関節周囲炎には3つの病期があります。

それぞれ「①炎症期」→「②拘縮期」→「③回復期」と呼ばれ、順に進行していきます。

簡単に流れを説明しますと、①炎症が強く起きて→徐々に肩が硬くなっていく→しかし、次第に可動域が「回復」して治癒。

という流れになっています。

炎症期では炎症が盛んに起きているので「安静」が必要で、拘縮期・回復期になってくると積極的に動かしたりマッサージすると良いです。

ただ1点注意がありますので、次でご説明します。

病期は重なるので注意!【専門家と相談しながら進めよう!】

こちらをご覧ください。

赤矢印は、それぞれの症状がどの期間で起こるかを表しています。

この画像を見て頂けるとわかる通り、炎症の所見である「安静時痛・夜間痛」は炎症期から拘縮期にまたがって現れます

これはつまり、炎症期と拘縮期が混在する期間があるということです。

そのため、拘縮期だと思って、ガンガン肩を動かすと炎症が再燃し、炎症期に逆戻りする可能性がある事を意味しています。

「今がどの時期なんてわからない」

と思いますよね。なので、肩関節周囲炎の治療を円滑に進めるために「医師や理学療法士」にみてもらいましょう!

自己判断は、治療を長引かせる原因となりますのでご注意下さい!

【まとめ】痛みが出てすぐは「安静に」して医療機関へ受診しましょう!


では、今回の内容をまとめます。

  • 急な激しい痛みは「なるべく動かさない」が得策
  • 安静時痛・夜間痛がある場合は「炎症」の可能性が高い
  • 原因の特定のため病院へ診察に行きましょう
  • 「さする程度」であれば血流を促すのはOK
  • 肩関節周囲炎の場合は病期に合わせた治療が大切
  • 自己判断は治癒を長引かせる可能性があるので専門家に見てもらいましょう

今回の内容で特に大切な部分は「激しい痛みの場合は無理に動かさず、診察を受けましょう」という点です。

自己判断は、最悪のケースを招くかもしれません。

病態がわからないと、整体院などに行っても満足いく治療が受けられない可能性すらあります(状態の確認が取れない中で、施術するのはリスクがあるので)。

軽い痛みであれば様子見でもOKかもしれませんが、長引く場合、痛みが悪化する場合はやはり受診がおすすめです。

いずれにせよ「痛み」は身体からの「ストップ」のサインですので、根性論で突き通さないようにしてくださいね

今回は以上です。

ありがとうございました。


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