くどちんのリハビリ室 ~理学療法士による関節痛のケアブログ~

下を向くと首が痛い!その原因と簡単にできる対処方法を解説

首の痛み

スマホをいじっていると首が痛い
デスクワーク中、首に違和感がある

不意に下を向いた時に「ズキっ」と首に痛みが走る

このような症状でお悩みではありませんか?

病院に行っても「骨に異常はないね、湿布と痛み止めを出しておきます」なんて言われて路頭に迷っているかもしれません。

実は「動き方」に問題がある場合には、病院でレントゲンを撮ってもわからない場合があるんです!
もっと言うと、下を向いた時の首の痛みの原因は「首」ではないケースが多いんですよ。

僕の臨床経験上では「背中」または、足元を含めた「脚」に原因があるケースが多いですね。
「え?どいういうこと?」ですよね。大丈夫です!しっかり解説させていただきます。

ということで、本記事では下を向いた時の首の痛みの「原因」と、簡単にできる対処方法についてお伝えしていきます!

本記事の内容

下を向くと首が痛い!その原因と簡単にできる対処方法

下を向くと首が痛くなる原因は?【背骨全体の柔軟性低下】

下を向いた時の首の痛みの原因は、ズバり「背骨の(丸める動きの)柔軟性低下」です。
首の動きに伴い、背骨全体がアーチを描くように曲がらないために、首へのストレスがかかり痛みを引き起こします。

もう少し詳しく解説しますね。下の図をご覧ください。
この図は、なぜ背骨の柔軟性がないと首にストレスがかかるのか?ということを表した図です。
本来は、左側の図のように背骨全体がしなるように曲がる事で、ストレスが分散されるような仕組みになっています。

ところが、右の図のように首から下の背骨が硬く真っ直ぐだと、曲がり角が出来て支点が生まれてしまうんですね。
重力で支点にストレスがかかる事に加え、支点の部分だけ極端に曲がるため、ストレスが2重にかかってしまいます。

そういった首の使い方が習慣化する事で、最終的に「痛み」が発生するのです。

首は腰と同じ前弯しているので、試しに腰を反らせて、膝を伸ばしたまま身体を前傾させてみてください。
腰にかなりのストレスがかかることを体感できるかと思います。

これと似たようなことが首で密かに起こっているわけです。
そう考えると痛くなっても当然ですよね?

逆に、背骨全体を少し丸めて膝を軽く曲げると、先ほどかかっていた腰への負担がスッとなくなるかと思います。
これが「背骨全体が柔軟でしなっている」と似た状況です。

さて、違いを体感できたのであれば、もう語ることはありません。
体感したことが全てです。

背骨の柔軟性を上げる練習をしていきましょう!
次からご紹介します。

【簡単にできる!】痛みへの対処方法3選

それでは、実際の対処方法を3つほどご紹介していきます!
はじめにお伝えしておきますが、実際には詳しく身体の状態を評価して対処方法を処方します。

ここでご紹介するのは、あくまで僕の経験上「多くの患者さんで効果があったもの」であり、あなたがそれに当てはまるかは分かりません!

症状が悪化する場合は、間違いなくそれ以上はやらないでください
その後に症状の悪化が続いても責任は取れません。

自分に合っているかどうかの判断基準は1つ「やってみた直後で症状が少しでも軽くなるかどうか?」
症状が軽くならない場合は、基本的にその後はやらなくてもOKです。

判断に迷う時は、twitterのDMにて連絡頂ければ、僕の見解はお伝えいたします。

では、対処方法の紹介に移ります!

①胸骨のマッサージ

胸骨とは、読んで字の如く「胸の骨」で、喉の付け根〜みぞおちまである、ネクタイのような骨です(下図参照)
この胸骨全体を満遍なくグリグリするのがポイントです。
肋骨(あばら骨)との境目も、ぜひグリグリしてください!

さて、なぜこれで下を向いた時の痛みが良くなるのか?
簡単に説明しますと「背骨が丸くなることができるようになるから」です。

背骨が丸くなることができない原因は、何も「背中が硬いから」だけではありません。
実は、前側(胸側)が縮むことができないから、という理由もあるんです。

アコーディオンをイメージしてみてください。
空気を送る部分は、演奏中常に伸び縮みしているわけですが、その伸縮の仕方は「片側が伸びて片側が縮まる」という形です。

もし、縮む側の蛇腹の一部に何かが挟まっているとしたらどうでしょうか?
きっと、うまく縮むことができず良い音が出ないですよね?

人間の身体もこの原理と同じです。
「背中側が伸びる+胸側が縮まる」という2つの要素を合わせることで初めて背骨が「丸くなる」ことができるのです!

胸骨には肋骨がたくさんついており、それぞれは小さいですが可動性を持っている立派な「関節」。
ゆえにその可動性が制限されると、合理的な滑らかな動きが制限されてしまいます。

これが、胸骨をグリグリすることで首の痛みが軽減する理由です。
初めて行う時は痛いかもしれませんが、耐えながら取り組んでみてください(痛みが和らいできたら、一旦やめてOKです)。

②腰のリラクセーション

腰をポンポン叩くだけ、という至ってシンプルなワークです。
このワークによって、腰〜背中の筋肉を一時的に緩めることができ、首の痛みの緩和が期待できます。

しかし、その効果を得るには叩くポイントが大事!ということで図を使って解説しますね!

動画でもやっていますが、いわゆる「腰骨」に手の平を置いて、親指を真下にくるっと6時の方向に回したところにある硬い骨の部分がポイントです。

感覚的な話になってしまいますが、叩いた時にその振動が背骨全体に響くような感覚があれば正解です。
逆に叩いた振動がどこにも響かないようであれば、ちょっとズレています。

色々な部分を叩いてみて、ポイントを探ってみましょう!
だんだん手が疲れてくると思いますので、その前にやめてOKです。叩く時間に決まりはないです。

この部分を叩き、腰〜背中の筋肉が緩む事により、背骨を丸めやすくなり、痛みが軽減する、という理屈です。

実はこの部分のマッサージは「テニスボール」を使うとより強力にほぐすことができます。
動画で確認したい方は、下の記事の中の「前もも・ももの外側・お尻のマッサージ」にある動画の後半(1分27秒あたり)で解説しています!

 

③かかとのリリース

最後は、足元をケアしていきます。
アキレス腱とかかとの境目を指先でガリガリしたり、つまんでグリグリします。

いずれも「シールを剥がすようなイメージ」で行うのがポイントです!

ガリガリするのはめちゃめちゃ痛いんですが、かなり強力に効きます。
ぜひ、かかとの骨までガリガリしてみてください!

何度も言いますが「かなり痛いです」笑

さて、なぜ足元か?というところが氣になると思いますので解説しますね。
足元を治療する理由、それは「筋膜のつながりが足元まであるから」です。

意外と足元のトラブルが原因で筋膜が緊張し、はるか上にある首の動きに影響を及ぼしていることが多いんですね。
立って歩く以上は、整っていない足元だと筋膜は常に緊張した状態になるので、首へのストレスが日々蓄積していきます。

もし足元のトラブルが原因なのであれば、首を触ってもそれは一時凌ぎにしかなりません。
なので僕は、その方の筋膜の緊張状態を評価して上で「足元」からアプローチをします。

実は、経験的に首の痛みでこられた患者さんのほとんどが「足元」の治療で何かしらの変化があります。
もちろんその中には、足元を整えるだけで痛みが消える人もいます。

そのため、首が痛いと言って首を治療した経験は、ここ何年間もほぼないです。
それだけ、首はそれ以外からの影響(特に足元)を強く受ける場所、ということですね。

今回ご紹介しているワークもその1つです。
ぜひ、お試しください。

【まとめ】背骨を丸めて「リラックス」しましょう!

では、最後にまとめますね。

  • 下を向いた時の首の痛みの原因は「背骨の柔軟性」
  • 背骨の柔軟性が低いことで、ストレスがクビに集中するため痛みが発生する
  • 対処方法は「背骨の柔軟性を上げること」
  • 意外と首が痛い原因は「足元」にあることが多い

こんなところかなと思います。

首は、非常にデリケートな場所で、脳にも近い位置なので痛みがあると不安に感じているかもしれません。
不安で仕方がない、という時は速やかに病院にかかることをオススメします。

しびれや感覚の鈍さなどといった「神経症状」がある場合も病院へ行き医師の見解を聞きましょう。
また、首の痛みの原因が首ではないケースもあるので、こちらの記事も参考にしてみてください!

 

今回ご紹介した内容により不安が軽減したり、少しでも症状が軽くなれば幸いです。
1秒でも早く症状が良くなることを願っています。

今回は以上となります!
ありがとうございました。