くどちんのリハビリ室 ~理学療法士による関節痛のケアブログ~

【理学療法士が解説】膝が痛くて曲げられない!病院に行くべき?原因別の対処方法をご紹介

膝の痛み

この記事で学べること

  • 現役の理学療法士から膝が痛くて曲げられない3つの原因と対処方法について知ることができる。

「膝が痛くで曲げられない」というのは、膝の痛みに関する代表的なお悩みの1つ。
一概の膝が曲がらないと言っても、その原因と対処方法は様々あります。

対処方法を間違えると、痛みが長引くどころか悪化する危険もありますので、ここではそういった事態を避けるための情報をお伝えします(※あくまで「アドバイス」です。心配な場合は自分で対処せずに病院へ行きましょう)。

ご紹介までに、この記事を書いている僕は、整形外科りょうきのリハビリに10年間携わってきました。述べ3万人以上の患者さんを診てきており、大方的外れなアドバイスにはなっていないと思います。

それでは早速本題に入って行きましょう。

本記事の内容

※本記事の内容は、記事作成者の経験に基づいたものです。本来は、動作を実際に確認しながら運動を指導していきます。そのため本記事でご紹介しているワークは効果を保障するものではない事に加え、取り組む際には読者の「自己責任」で取り組むことをご了承ください。
※本記事で紹介する運動を実践して、健康被害が発生しても、本記事の作成者は責任を負いませんので、予めご了承ください。

【理学療法士が解説】膝が痛くて曲げられない!病院に行くべき?原因別の対処方法をご紹介

膝が痛くて曲がらない主な原因は以下の3つです。

  1. 炎症
  2. 半月板の引っ掛かり
  3. 膝の変形(O脚)

それぞれ症状の現れ方や対処方法は異なります。
「炎症」「半月板」に関しては、対処方法を間違えると、痛みの悪化につながるので要注意です。

では、早速それぞれ解説していきますね!
それぞれ簡単に特徴を書いておきますので、現状に該当する項目へ飛んでください!

・黙っていても痛い→「炎症の痛みで曲がらない場合」
・膝を曲げると何か違和感(挟み込む感じ)がある→「半月板が原因で曲がらない場合」
・曲げた時は痛いがすぐに落ち着く、見た目がO脚→「変形(主にO脚)による痛みで曲がらない場合」

炎症の痛みで曲がらない場合

「黙っていても膝が痛い」という場合には炎症が起きている可能性が高いです。
次の項目が当てはまる場合は強めの炎症が起きている可能性があるため、病院へ行くことをオススメします。

  • 痛みがかなり強い
  • 日を追うごとに痛みが強くなっている
  • 膝の周りがひどく腫れている+熱を持っている

でも、「今すぐ病院に行くのはちょっと難しい」という方もいらっしゃいますよね。そういった方は、「可能な限りの安静」と必要に応じて「湿布」で対応して下さい。

痛み自体は、炎症が落ち着かない限りは正直落ち着かないと思います。
一時的なものであれば、発症から2〜3日ピークで、少しずつ痛みは落ち着いてくるはずです。

「もっと違う方法はないの?」という方に向けてお伝えするならば、股関節周り(脚の付け根)を動かしたり、膝→脚の付け根の方へマッサージして、血液・リンパの流れを良くしておきましょう。

しかし、これらはあくまで病院に行くまでの一時凌ぎです。
痛みが強い場合は、病院へ行き診察してもらいましょう!

半月板が原因で曲がらない場合

膝を曲げた時の引っ掛かり感を伴う痛みの場合は「半月板」が影響している可能性があります。
本来、半月板は膝の動きに合わせて引っかからないように動くのですが、その動きがなんらかの理由で起こっていません。

この場合、無理矢理曲げると半月板を傷つける可能性があるので、無理矢理曲げるのは厳禁です。

この場合も病院へ行き医師に診てもらいましょう。
もしそこで半月板影響が疑われれば、理学療法士にも診てもらい、リハビリを受けて下さい。

身体の状態が整えば、半月板の動きが改善して症状がなくなる可能性があります。
このあたりは医師よりも理学療法士が専門です。

ぜひ、痛みがひどくならないうちに対応して下さいね!

変形(O脚)による痛みで曲がらない場合

O脚になると、膝関節の動きの軸がおかしくなります。
それが膝関節へのストレスとなり、痛みの原因となる事があります。

つまり「構造上の問題」ということですね。
もう少し詳しく解説します。

こちらの画像をご覧ください。
理想の膝の形とO脚を比較した画像です。

O脚の場合は、膝を曲げ伸ばしする関節の軸が内側にズレてしまうんです。この状態では、膝の内側に過度なストレスがかかります。

そのストレスが積み重なった結果、炎症が起きて痛みが発生するのです。

膝の曲げ伸ばしの軸を整える方法

では、どうすれば良いのか?
筋肉をほぐすことで、一時的に動きをスムーズにする事ができます。

僕がよく施術する部位は以下の3つ。

  1. 膝裏
  2. スネ
  3. 脚の付け根

1つずつ解説していきますね。
もしかしたら効果が出るかもしれませんので、一度試してみてください!

※あくまで効果は「一時的」なもの、と思って取り組んでくださいね!(本来はここから、荷重の仕方などの動きのトレーニングをしていきます)。

①膝裏のマッサージ

意外と「膝裏」が原因で曲がらないということが多いです。
イメージとしては「膝裏につっかえ棒があって曲がらない」という感じです。

このつっかえ棒を取ってあげましょう!

膝裏のマッサージのポイントは「内側を攻める」ということです。
内側とは、上の画像の赤丸の部分ですね!

体勢は椅子か床に座ると、膝が曲がり膝裏の皮膚が緩むのでやりやすいです(僕はよく椅子に座ってやります)。
指を立てて膝裏の内側をいろんな方向にグリグリしてみると「コリッと」した硬いものに触れる事ができるかと思います。

人によってはそこを押すと痛いかもしれません。
しかし、そこを攻めます!

グリグリしてもいいですし、圧迫してじっと待つ方法でも良いです。
だんだんとコリコリしたものが柔らかくなっていきます。

柔らかくなってきたら一旦マッサージはOKです。膝の曲げ伸ばしの動きを確認してください!
もし動きが良くなっている印象があったら、有効な兆し!継続して行ってみてくださいね!

逆に痛みが悪化したり曲がりが悪くなる場合は、もう少し軽く押してみるか、このマッサージはやめましょう!
あまり僕自身その経験はありませんが、あり得る話ではあるのでしっかり観察してください!

②スネ(膝の前面)のマッサージ

続いては、膝の前面をほぐしていきます。
膝を曲げた時に、膝の前面または外側に伸張感(伸ばされている感じ)がある人は、このマッサージの対象となります。

前面といっても、膝のお皿の下かつ外側の骨の部分のことです。

この骨の部分は、前脛骨筋というスネの筋肉が付着する部分であり、主に足首の動きに関連しています。
この筋肉が硬くなると、筋膜のつながりで膝の動きを邪魔する事があるんです!

特に、普段かかと重心で立っている人は、膝前面の柔軟性が低下しているかもしれません。

では、マッサージのポイントを解説します。

ポイントは外側の骨の部分を指先でガリガリすること。
もう少し具体的にイメージを言うと「シールを剥がすように指先でガリガリする」というイメージです。

人によっては痛みがあるかもしれませんが、この場合の痛みは硬くなっている事が原因ですので基本的には問題ありません。

ただ「しびれ」がある場合は、神経に触っているかもしれませんので、位置を少しずらしてしびれが出ない部分でやると良いでしょう!

こちらも、終わった後で膝の曲げ伸ばしをして効果を確認してくださいね。

③脚の付け根のマッサージ

最後は、脚の付け根(股関節)をマッサージしましょう!
ターゲットは「腸骨筋」という筋肉です。

腸骨筋は、背骨とのつながりをもつ大腰筋と筋膜を介してつながっているため、腸骨筋がほぐれると背骨の動きが改善し、膝が曲げやすくなる事が期待できます!

では、マッサージの方法をお伝えします。

骨盤の前にあるゴロンとした大きな骨を触ります。
そこから、骨盤の内側(お腹側)に向かって指先を(えぐるように)押し込んでいきましょう!

奥の方まで押し込むと腸骨筋に触れる事ができます。
反り腰の人は特に、この筋肉が硬くなっている事が多いので、押されると「痛い」かもしれません。

もし押し込んでいって「痛い!」となったら、おそらく「腸骨筋」に触れる事ができているのでOKです。
そのまま少し痛い程度の圧をかけてリラックスします。

押したまま少し時間が経つと、次第に筋肉の硬さが和らぎ痛みが緩和されていくはずです。

骨盤の中にある筋肉で、実体が目に見えないためなかなか「筋肉に触れている」という自信が持てないかもしれませんが、押した時に痛みがあれば大抵であれば触れる事ができているはずです!

こちらの動画も参考にしてみてください!(※動画中、口が開いているのは気にしないでください笑)

うまくほぐれていれば、少し脚が軽くなったり、膝の痛み・動きがよくなっているかもしれません!
必ず確認してみてくださいね!

以上、筋肉のマッサージ方法をお伝えしてきましたが、前提として「理学療法士などの専門家に診てもらう事が優先」ということを忘れないで下さいね。施術に関しても専門家に行ってもらった方が正確です。

【まとめ】痛くて曲がらない膝には「適切に」対処しましょう!【無理やりは絶対NG】

では、最後に今回のお話をまとめますね。

  • 膝が痛くて曲がらない原因は様々あり、対処方法が異なる
  • 炎症が疑われる場合は、安静を基本として病院へ行きましょう!
  • 半月板の動きの悪さが疑われる場合も病院へ(無理やり曲げるのは厳禁)
  • O脚変形が原因と疑われる場合は、筋肉をほぐしてみよう!一時的にO脚を修正できれば曲げられるかも

今回のお話の中で、一番お伝えしたい事は「曲がらないからといって無理やり曲げるのはやめてください」ということです。

膝が曲がらないことには構造的な理由があって曲がらないわけですね。
精神論ではありません。

無理やり曲げた先には、もっと悲惨な事態が待っている可能性が高いです。
また、そのまま放置するのもあまりオススメできません。

こちらも最終的には、あまり良くない結末が待っているかもしれません。
症状の裏側には、確実に表面化していない問題が潜んでいますので、ぜひ時間を作って専門家にみてもらいましょう。

記事は以上です。
最後までお読み頂きありがとうございました。


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