くどちんのリハビリ室 ~理学療法士による関節痛のケアブログ~

#3 メニエール病は「治せる!?」ー「めまい」でお悩みの方は一度手にとってみて欲しい一冊

書籍

「めまい」という症状で思い浮かべる疾患というと「良性発作性めまい」「メニエール病」かと思います。
このうち「メニエール病」は原因が不明とされている疾患です。

もちろん僕自身も、メニエール病に関しては、確立した治療方法は知りません。

今回ご紹介する著書は、そんな謎の多い「メニエール病」の原因や治療方法に関する情報が、著者の経験則から述べられています。

そのタイトルは「薬も手術もいらない めまい・メニエール病治療」です。

今回は、こちらの書籍をご紹介いたします。

本記事の内容

メニエール病の方への「朗報」になること間違いなし!!!

なぜこの本を購入したのか?そして読み終えた今何が変わったのか?

僕がこの本を読もうと思ったきっかけは「メニエール病に関する知識がなかったから」です。
単なる「めまいの病気でしょ?」と思っていた僕は、「自分の専門外」とハナから自分の治療のアプローチ対象とみていませんでした。。

ですが、今働いている福祉施設で関わっている方に、ちらほら「めまい」を訴える方がいて、中には「メニエール病を持ってます」という方がいたんです。

めまいの影響でリハビリが思うように進まない現状で、何も対策を提案できない自分に対し「これではいかん!」と思い、めまいの勉強を始めようと思ったわけです。

そこで出会ったのがこの書籍。
「薬も手術も必要なし!」というタイトルに惹かれて、すぐにポチっ笑。

本が届いたその日から、少しずつ読み進めていきました。
そして読み終えた今は「メニエール病」に対する印象は激変。

「これは、自分でもできることがある!」と、それまで「自分の対象疾患ではない」と見向きもしなかった意識が180度変わって、今では「ぜひメニエール病に関わりたい!」と思うようになりました。

「原因不明の疾患」と言われているメニエール病への印象が180度変わったこの書籍は、ホントにオススメです。
では次から、僕がこの本を読んでいて「面白い!!」と思った部分を2箇所ほどご紹介しますね!

ご購入の参考にしてみてください。

【面白かった部分①】驚愕!メニエール病の原因は〇〇??

どの文献を見ても「原因は不明」とされているメニエール病ですが、著者の経験から考えられる原因があるそうなんです。

それが「(その人にとっての)強いストレス」
どういうことかに関しては、以前ツイートで簡単に解説しました。

なかなか衝撃ですよね?
メニエール病の原因が、不整脈や過敏性腸症候群と同じかもだなんて・・・。

ちょっと話を逸らして「関節痛」のお話をしますが、関節痛も本質的には「常日頃かかるストレス」が原因なのですが、痛みが出る部位は腰だったり膝だったり人それぞれです。

それと「同じ」とは言いませんが、「日常に原因が潜む」という点では本質的な部分は似てるかもしれませんね。
人によって「どこが弱いのか?」「どこに症状が出やすいのか?」というのは異なるのも同じ。

さて話を戻します。

「原因不明の疾患」の原因が、本当に「ストレス」というのであれば、何か治せそうな気がしてきますよね?
あとは工夫と努力のみ!って感じです。

この本を読んでいて「光」が見えた方も大勢いるのではないかなと思います。

ここが僕が「なるほど!面白い!」と思った部分の1つ目です。

【面白かった部分②】やはり「運動」は欠かせない!!

続いて「面白い!」と思った部分は、メニエール病の治療手段の1つに「運動」が挙げられていたことです。

書籍によると、メニエール病を発症している人の多くが「運動不足」だったそうで、運動習慣をつけることで症状が改善した人がいたそうなんです!

ここに僕は感銘を受けました!
だって運動であれば、僕でも患者さんにアドバイス・アプローチができるわけですからね!

この情報を手にした瞬間に、僕は「メニエール病は僕のアプローチ対象の疾患」となりました笑。

なぜ運動が良いのか?という理由の1つは「血流の改善」が挙げられていました。
先ほど「ストレス」のお話をしましたが、運動はストレス解消に良いとされていますので、その関係もあるのでしょう。

これを受けて「やっぱり人間には『運動』は欠かせないものなんだな〜」と改めて思いました。
ただ、この書籍で挙げられている運動の目安はちょっと大変です。

「1回1時間以上の有酸素運動を週に3回以上」とのこと。しかも改善には何ヶ月も1年以上もかかるケースもあるそう。
なかなか気合いを入れて取り組まないといけないやつだな〜と思いました笑。

Amazonのレビューには「こんなに運動するのは無理!非現実的!」なんてコメントもありました笑

でも、「根本的な問題への取り組み」という点で言えば、関節痛も同じくらい努力は必要です。
身体を変えるためには、それだけの覚悟が必要ということですね。

それができない人は、病気との上手い「付き合い方」を見つけるのも1つです。

以上2点が、僕がこの本を読んでいて「面白い!」と思った話です。
他にも、本当に「めまい薬」は効果があるのか?という興味深い話もあって、ほんと面白かったですよ!

(書籍で書かれていた効果のない薬が、実際に僕の職場の高齢者の方に処方されていたのには驚きました)

正直「ちょっと残念だった部分」

衝撃的な情報が書かれた書籍で、とっても面白かったわけですが、やはり「残念」な部分はありました。
それは「今までメニエール病治療の歴史」のようなことが書かれていたことです。

これは完全に僕の趣味嗜好の話なんですが、正直僕にとってはその情報は要らなかったんです笑

とにかくメニエール病のことを事細かに書いていて欲しかったのですが、意外と多くメニエール病治療の歴史について書かれていて、この部分は結構飛ばしました笑。

でもどういう経緯で今の治療に至っているのか?ということを知るのはとても大事なことなので、必要な部分だとは思います!
ただ単に「今の僕には興味のある話ではなかった」というだけです。

僕と同じような考えの方にとっては、この部分はサッと飛ばせばOKかと思います。

ところで情報は古くないの??

この本は2012年初版発行された書籍で「情報が古いかも!」と思い、メニエール病に関する最近の文献を簡単に調べてみましたが、書いていることはあまり変わっていませんでした(それもまた心配ですが)。

なので、情報の古さは心配しなくても良いかと思いますよ!

【まとめ】メニエール病を患っている方、関わっている方にはオススメです!

実は、この書籍は、メニエール病だけでなく、同じく多くの方が発症している「良性発作性頭位めまい症」についても書かれており、いわば「めまいの全体像」を把握するには良書、と言えます。

そのため、以下のような方にはオススメです!

  • 今現在「めまい」の症状で悩んでいる(メニエール病・良性発作性頭位めまい症など)
  • 「めまい」の治療をしているが、なかなか良くならない
  • 「めまい」治療を薬を使わずに良くしたい!
  • 普段、めまいのある方と関わっている(身近な方や施術者として)

このような方にはオススメの書籍です。

「めまい」は、転倒の危険があったりと、直接大怪我につながる非常に怖い症状です。
この書籍を通して、少しでも「めまい」で悩む方に光が見えたのであれば幸いです。

もし、ご興味があればぜひ一度読んでみてください!
今回は以上です。

でわ!